003 #砂かけ婆。
京都の竹藪に潜み、頭上から砂を撒いてくる。姿を見せないが、婆だと言う。
婆がさらさらと砂をこぼしている。
砂はいつまでもこぼれ続ける。
乾いた髪の毛から流れでて洞穴のような眼窩に流れ込み口から再び外に流れ出す。
婆も砂で出来ているかのように、流れは止めどない。
足元にどんどん砂が溜まる。
砂も婆も、私にしか見えない。
昔、私が砂地に埋めた、婆の怨念だから。
京都の竹藪に潜み、頭上から砂を撒いてくる。姿を見せないが、婆だと言う。
婆がさらさらと砂をこぼしている。
砂はいつまでもこぼれ続ける。
乾いた髪の毛から流れでて洞穴のような眼窩に流れ込み口から再び外に流れ出す。
婆も砂で出来ているかのように、流れは止めどない。
足元にどんどん砂が溜まる。
砂も婆も、私にしか見えない。
昔、私が砂地に埋めた、婆の怨念だから。