極彩妖怪百物語

妖怪画家が、過去の怪画を怪説付きでご紹介。怪説は全て創作です。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

049 #姥が火

盗んだ油が、寺社仏閣のモノだったばかりに、死後にこんな姿で彷徨うことになろうとは…。 おや、あそこに私と同じような事をしている人が居るよ。行ってみよう…。

048 #青坊主

居眠りをするお坊さんを叱るために走り回っている。

047 #うわん

うわん、と鳴くのかも未詳。何をするかも不明。犬の妖怪かも知れない。

046 #死神または鎰鬼

誰かが自分の命を断つ。 すると、近くの誰かも命を断つ。 そしてまた、近しい誰かが命を断つ。 死神のロープは、人を繋いでいく。延々と。

045 #三つ目大入道・または見越入道

江戸の妖怪の総大将は、実は狸が化けたもの。

044 #酒呑童子 しゅてんどうじ

京都に暗躍した鬼の大将。 鬼を肘置きにし、美女を拐かし、酒を呑んだと云う。

043 #火取り魔

周りの明かりをどんどん吸い取って、暗闇にしていく妖怪。そして、妖怪が闇に現れ始める。

042 #ひだる神

山を歩いていると、突然襲われる…空腹に。からだの力が抜け、目がかすみ、喉がからからになる。 食べ物の持ち合わせがなければ、死ぬと言う。

041 #おんもら鬼

仏教を汚す黒い鶴。どういう訳か寺で良く見つかる。

040 #磯撫で

返し針のついた巨大な尾びれで船を撫でてくる。 小さい船なら助からない。

039 #しょうけら

夜中に天窓なんか見てたらだめだよ。 その内、目が合うよ…。

038 #釜鳴りの鬼

釜を火にかける。沸騰する際、釜は鳴る。しかしなんにも音がしない時がある。 そうなったら、大変だ。

037 #座敷わらし

大きな屋敷にこっそり棲んでいる。たまに子供にだけ姿を見せる。居なくなると、その家は落ちぶれてしまう。

036 #通り悪魔

突然の出来事にはうろたえない。たとえ何を見たとしても、まずは深呼吸。魔物が見せる幻覚に惑わされると、後には後悔しか残らない。

035 #天井下り

寝れないからと言って、天井を見つめていてはいけない。 見つけて貰えたと勘違いして、天井から染み出てくるから。

034 #土蜘蛛

陰で糸を操る妖怪。色んなモノを操ってしまう。足が八本もあるからねぇ。

033 #朧車

昔の京都にも渋滞はあって、ストレスを感じたら車も化けるんだって。今はもっと増えてるよ、きっと…

032 #肉吸い

山の中で美女に逢ったら、直ぐに逃げなさい。 肉だけ吸われて、骨と皮ばかりになって、死んでしまうから。

031 #雲外鏡 うんがいきょう

夜中の鏡には気をつけて。死んだ人が映ってるから。