2020-10-14 091 #鬼 小人の国に流れ着いた。 蒸し暑く、我が国の気候とは違った。 彼らは膚が黄色く、瞳と髪が黒く、小柄で理解できない言葉を話していた。皆同じような顔で、個体識別が難しい。 文明は進んでおらず、私の一挙一動をじっと見ていた。 自然に、お互いあまり干渉しない空気ができ、我々は共に生きた。彼らは私の事を「オニ」と呼んでいた。 意味はわからない。