極彩妖怪百物語

妖怪画家が、過去の怪画を怪説付きでご紹介。怪説は全て創作です。

075 #轆轤首


顔が、体を離れて飛び回る。よく見ると、細い糸のような首で辛うじて繋がっている。

だから、急に目の前に現れた糸をハサミで切ったら近所の誰それが亡くなったりする。

また曰く、首が糸に見えているのは当の本人だけで、周りからは人魂の様に見えていたり、ただ寝ているだけに見えたりだと言う。
離魂病の一種とも言われる。